ちょうしフラット通信

「安心安全を追及して100年以上 、サバ製品のパイオニア」時代の変化に柔軟に対応する(株)飯田商店

2020年6月1日

9年連続水揚げ量日本一を誇る銚子港。市内の企業ではさまざまな水産加工品の製造・販売が行われています。
今回は、サバ製品を主力に取扱う飯田商店の代表取締役・飯田安敏さんにお話を伺いました。

飯田安敏さん
(株)飯田商店 代表取締役
銚子生まれ、銚子育ち
高校卒業後、3年半大阪で修業をし、44歳 の時に実家の飯田商店を継ぐ。
新商品の開発や衛生管理を積極的に行っており、受賞経験もある。

 

編集部:高校卒業後、3年間大阪で修業をした飯田さん。修行中はどのような経験をしたのでしょうか?

社長:父に“どこかで修業をしてきなさい”と言われ、先輩がいる大阪に行くことを決めました。仕事は市場の仲卸で、朝は2時半起き。15時まで仕事をし、その後雑用や受発注を19時くらいまで行っていました。寝る時間も少なくハードな仕事でしたが、一緒に働いている方に認めてもらえた時は、すごく嬉しかったです。

編集部:会社を継ごうと思ったきっかけは何ですか?

社長:大阪へ修業に行くときは、実家を継ぐ気はありませんでした。親の苦労を見ていましたので、将来結婚した時に苦労をかけるのではないかと不安に思っていたからです。しかし、職場の先輩たちは常に前向きで“日本一の魚屋になるんだ!”という意気込みで、それに感化され自分も頑張ろうと思うようになりました。

 

飯田商店

編集部:5代目社長になってから何か変化はありましたか?

社長:私が社長になった時、東日本大震災の影響で世の中の環境が大きく変わりました。その対応はとても大変で苦境を乗り越えるため、様々なことに前向きに取り組み、会社の仕組を変化させました。
その他にも品質向上や低コストの商品を提供できるよう中国へ進出し、中国の工場で商品の製造も始めました。

 

おすすめ商品

オリジナルブランド「骨とりくんシリーズ」

近年、魚を食べない方が多くなり、食べない理由として〝骨があるから″という意見が多く上がっていました。そこで、骨を取ってしまえば、食べやすくなり、様々な料理のバリエーションも広がると考え、「骨とりくん」シリーズを開発しました。

 

モンドコレクション3年連続金賞受賞「銚子やま五のしめさば」

銚子漁港ではたくさんの鯖が水揚げされますが、当初〆鯖を作っている会社がほとんどなく、〝銚子発の〆鯖を作りたい″という思いから試行錯誤を繰り返し開発しました。
2016年には、モンドセレクションに挑戦、水産物として初めて金賞を受賞
「日本で一番〆鯖を作っているエリアの方を抑えての受賞でしたので、とても嬉しかったです!」

 

まずはお気軽に♪「お試しセット」

飯田商店の取締役を務める飯田栄子さんがおすすめする商品「お試しセット」。
モンドセレクション金賞を受賞した「銚子やま五のしめさば」、飯田商店が古くから作り続け、たくさんの思いが詰まった「塩さば」、甘じょっぱさがくせになる「骨取りさばみりん」の3点セットです。
まずは、この三種類を試して頂き、気に入ったものがあれば、その商品が入っている他のセットにも挑戦して頂きたいと思います。

 

「骨取り漬け魚セット」

飯田商店のエネルギッシュな営業担当、野副倫巨さんがおすすめする商品は「骨取り漬け魚」。
骨取りさば西京、骨取りさばまぼろし、骨取りさば、骨取りあじ、骨取りさばみりんが入った10点セットです。(各2点づつ)
飯田商店が独自に開発した「骨取りくん」シリーズをセットにした商品で、お子様からお年寄りまで骨を気にせずにおいしく召し上がっていただけます。また味付けをしてある商品もありますので、忙しいお母さんや時間がない方にも是非お試しいただきたいです。

 

(株)飯田商店オンラインショップはこちら

 

「銚子やま五」ブランド

編集部:飯田商店の商品に対するこだわりは?

野副さん:美味しいのは当たり前。お客様に幸せ、買って良かったと思って頂けるよう、梱包の仕方までこだわっています。

栄子さん:魚のイメージが強すぎない、〝この箱には何が入っているのだろう″と思って頂けるような箱を作りました。

水色の箱は、女性に好まれるようなティファニーブルーに。
ワインカラーは色の濃さなどの微妙な違いまで何度も話し合い決めました。

またロゴマークにもこだわっており、インスタグラムで公募をし、たくさんのデザインの中から厳選し、決定しました。

 

飯田社長の挑戦

編集部:日々進化し続ける飯田商店ですが、目指していることは何ですか?

社長:これからもお客様へ美味しい魚をお届けしていきたいです。安心安全の徹底、なおかつお客様が買いやすいお値段にすることがこれからの課題です。

 

銚子の好きな場所

編集部:最後に、銚子の好きな場所を教えてください。

社長:君ヶ浜から海鹿島へ続く道です。毎週日曜日、時間があればジョギングやウォーキングをしているのですが、この道は磯の香りとマイナスイオンがたくさん出ている感じがして大好きです。銚子に来たら、是非行ってみて下さい。

 

今回は、飯田商店の代表取締役・飯田安敏さんにお話を伺いました。
水産加工会社の最先端を走る飯田商店ですが、まだまだ勢いは止まらなそうです。銚子を代表する飯田商店の商品を是非一度、味わってみてはいかがでしょうか?

 

株式会社 飯田商店
住所 〒288-0003 千葉県銚子市黒生町7400-2
TEL 0479-22-0688(代) / FAX 0479-22-0685
ホームページはこちら