ちょうしフラット通信

総支配人業務の傍ら、イベント企画などで銚子を盛り上げる!犬吠埼ホテル・梅津総支配人インタビュー

2020年2月3日

銚子市を代表する観光地・犬吠埼にある『絶景の宿 犬吠埼ホテル』。目の前には銚子の自然が織りなす絶景が広がり、天然温泉の露天風呂からは雄大な太平洋を眺めることもできます。

そんな犬吠埼ホテルで総支配人を務める梅津さんにお話を伺いました。

梅津佳弘さん(56)

・絶景の宿 犬吠埼ホテル 総支配人
・銚子市旅館ホテル組合 組合長
・犬吠埼温泉協議会 会長
宮城県仙台市出身
食品メーカーを経て、ホテルマンに転身
2012年に千葉県レクリエーション都市開発株式会社に入社し、犬吠埼ホテルの副支配人を務めたのち、2014年より総支配人を務める
現在はイベントを実施するなど、ホテルのみならず銚子全体を盛り上げるために尽力している

千葉県ふっこう割で宿泊料金が最大15,000円お得に

昨年の台風15・19号などによって千葉県は大きな被害を受けました。多くの観光地はすでに日常を取り戻しており、観光も普段通りに楽しめる状態となっていますが、現在でも各地で観光客数の減少などに悩んでいます。

「壁、床、天井など、犬吠埼ホテルだけでも2000万円の損害が出ました。しかし、建物の被害はもとよりお客様離れが深刻で。観光自粛ムードや風評被害によって10〜11月の銚子市への観光客は全体で例年の6〜7割、いまだに影響が続いているので、ふっこう割を契機に復活したいと思っています」と梅津さん。

ふっこう割とは、国の助成金によって旅行代金を割引するもので、14都県で実施中です。地域によって割引金額が異なり、銚子市は1人1泊5000円、3泊まで割引可能なので、最大で15,000円もお得になります。

1月8日から始まっており、2月末までの宿泊が対象となりますが、決められた予算に達すると終了になってしまうため、ご予約はお早めがおすすめです。

利用方法などはこちらをご覧ください
https://www.knt-metro.co.jp/chiba-fukkouwari/ippan.html

梅津総支配人のふっこう割への思い

現在、銚子市旅館ホテル組合の組合長を務めている梅津さんは、このふっこう割のためにある決断をしました。

「同組合が毎年関係者を招いて開催している新年集会を、今年は休止としました。景品などに使っていたお金を、ふっこう割の広告に活用してお客様に戻ってきてほしいんです」
実際に1月22日の東京新聞には、銚子の広告が大きく掲載されました。

犬吠埼ホテルのおもてなしとこだわり温泉

「『心のおもてなし』をテーマにしています。どこのホテルや旅館でも念仏のように『おもてなし』と言っていますが、具体的に何をするかが大事。犬吠埼ホテルでは、言葉遣いなどに気をつけています。例えば過去形の『ありがとうございました』ではなく、『ありがとうございます』と言うとか。結構細かいところを気にしています」と梅津さん。

『おもてなしの心』ではなくあえて『心のおもてなし』としているのは「心からもてなす、お客様の心をもてなすという能動的な気持ちを持つため」なんだそうです。
また、犬吠埼といえば天然温泉も魅力。犬吠埼温泉協議会の会長を務める梅津さんは、温泉にも強いこだわりを持っています。

「温泉はロマンで語られることが多いですが、体に良い点について科学的な根拠を求めようと、銚子出身の先生にお願いして研究を進めています」

犬吠埼ホテルの露天風呂は、1億2000年前からのミネラルが溶け込んだ、深さ1,300mの地層から湧き出る天然温泉“化石海水”黒潮の湯を掛け流しています。

また、君ケ浜名物のツノマタ(海藻)を入れた温泉も。(銚子はツノマタを食用とする数少ない地域で、煮溶かして固めた『海藻』は、地元で愛される郷土食です)

さらに、屋外プールにも黒潮の湯を贅沢に使用しています。

地域密着のホテル運営

犬吠埼ホテルの前身は1963年開業の『犬吠埼京成ホテル』。2012年に経営者と同時にホテル名が変わり、絶景の宿 犬吠埼ホテルとなりました。

犬吠埼ホテルとなってからの総支配人は梅津さんで3人目。総支配人就任以来、犬吠埼ホテルのリニューアルのみならず、銚子市を盛り上げるために尽力しています。
お盆を過ぎると観光客が減ってしまう状況を打開しようと、夏の終わりを楽しむ体験型イベント(ラストサマー)の実施、新年のバルーンリリース(年末年始を盛り上げる会)など、これまでさまざまなイベント・企画を行ってきました。

「最初は副支配人として配属されましたが、自分が総支配人になったらもっと地元密着でやりたいと思っていました。地域の魅力が伝わらないと銚子に来てくれない、ホテルにも泊まってくれないので、まずは地域全体を良くしたい。それでホテルが良くなればいいと考えています」

しかし、最初は不安も多かったそうです。

「大震災の翌年だったので、お客様が少ない。自信もなくて、3年くらい続けられるのかなと思っているうちに、気がついたら7年が経っていました」

仙台市出身の梅津さんは、家族を仙台に残して銚子に単身赴任中。忙しいこともあり、なかなか家族に会えないそうですが「犬吠埼ホテルのため、銚子のため」と自らの足で全国各地に営業に出向いたり、時には海外にまで行ったりすることもあるそうです。

「仕事のほとんどが苦労ですね。苦労9割、良いこと1割くらい。でも、お客様から『ありがとう』『美味しかったよ』『また来たい』と努力したことに対して反応してもらえると嬉しいです」

今後、犬吠埼ホテルをどうしていきたいか、との問いには
「ますます『心のおもてなし』をアップグレードしてもっと有名になって、犬吠埼ホテルがあるから銚子に行こう、となってくれたらいいですね」
と答えてくれました。

犬吠エリアにある宿泊施設の支配人に聞く!銚子の魅力とお宿自慢

今回は梅津さん以外にも、犬吠エリアにある宿泊施設の方に、銚子の魅力と、ご自身たちのお宿の自慢を伺ってきました。

海辺のくつろぎの宿 ぎょうけい館

「銚子には海、漁港があり、魚、キャベツなど、日本一もたくさんある素晴らしいところです。(銚子漁港は水揚げ量9年連続日本一、春キャベツ生産量日本一)
イチオシはやはり食。水産関係の食が銚子の魅力です」

「旅館の売りは、素晴らしい眺望とお料理、おもてなしです。他のホテルではあまりない部屋食をお楽しみいただけるので、ゆったりくつろぎたい方にはとても良いと思います」

(総支配人・柴﨑剛さん)
https://www.gyoukeikan.com/

別邸 海と森

「宿の周りには海も森もあります。私自身、東京にいて疲れた時に銚子に帰ってきて犬吠埼の景色を見たり、海辺にいったりしてみると、それだけで元気になった経験があります。深呼吸して海の空気を吸うだけで生き生きとするのがわかる。やっぱり海のエネルギーってすごいなあと思います。宿の前にある森も、マイナスイオンがすごいんです」

「もちろん温泉も、そこから見る景色も良いですよ。どのお部屋からも、露天風呂に浸かりながら景色をご覧いただけます。夜は星がきれいなので、ぜひ見ていただきたいですね」
「食事は、銚子のブランド魚『銚子釣りきんめ』を煮付けやお造りにしたり、銚子の穴子なんかもお出ししています」

(支配人・石毛英俊さん)
https://www.umitomori.jp/

犬吠埼観光ホテル

「銚子は景勝地なので、景観を見にこられる方が多いと思いますが、銚子ならではの風習、伝統も体験しながら、お過ごしいただければと思っています。歴史文化もそうですし、食文化もお楽しみいただきたいです。銚子はお寿司や小料理屋など、魚を扱う食事処が大変多いので、『my favorite 魚屋』を探していただきたいなと」

「当館では、ロビー、客室から犬吠埼の自然のパノラマを一望していただけます。夜は灯りが少ないですから、星や月を見たりして、自然の営みや時間の流れを楽しんでいただきたいです。また、内風呂まで温泉を引いているので、天然温泉を存分に体感していただけます」

(総支配人・三河大吉さん)
http://www.inubou.co.jp/

ホテルニュー大新

始まりは、利根川近くにある大新旅館。1645年創業で、徳川慶喜、伊藤博文、大隈重信、ひいては皇室の方々など多くの要人・文人に愛されてきました。犬吠埼に進出したのは前回の東京オリンピックの年だそうです。

「どうしたらお客さんが喜んでくれるかな、お客さんの笑顔が見たいなといつも考えています。設備にかけられる予算があまりないので、自分がどこかに行った時に『よかった』と思ったことで、できることをやっています。例えば本を置いたり、お風呂前にウォーターサーバーを置いたり。ちょっとした工夫をしています」

「お帰りになる方向によって観光スポットをご紹介していますが、一番のおすすめは地球の丸く見える丘展望館ですね。是非行っていただきたいです」

(社長・垣内貴弘さん)
http://www.newdaishin.com/index.html

絶景の宿 犬吠埼ホテル

すでに、おもてなしや温泉などのこだわりをたくさん話していただきましたが、まだまだ魅力はあるそうです。

「銚子は冬暖かく、夏は涼しい。過ごしやすい気候が魅力。私も、自然がありのままに残っている環境で暮らせることが幸せだと思っています」

梅津さんに銚子で一番好きな景色を伺うと「一番好きなのは犬吠埼ホテルから見る海。毎日海の色や波が違って、自然の宝庫みたいなところだと思います」と語ってくれました。

海の目の前にある犬吠埼ホテルは、ロビーや温泉、お部屋からの景色も素晴らしいんです。

今ならふっこう割が使えます!
ぜひ、銚子の応援を宜しくお願い致します。
(聞き手・佐野明子/撮影・地下玲菜/文・江戸しおり)

絶景の宿 犬吠埼ホテル
千葉県銚子市犬吠埼9574-1
0479-30-1800
http://www.inubohsaki-hotel.com/

ふっこう割の利用方法などはこちらをご覧ください
https://www.knt-metro.co.jp/chiba-fukkouwari/ippan.html