「大内かっぱハウス」は現在休館中です。

銚子かっぱ伝説
利根川河口に位置する銚子には、古くから「かっぱ」の民話が残っています。
また、市内には「かっぱ」の銅像・石像があり、また秘蔵の「かっぱ」コレクションを公開している展示館があるなど、銚子は「かっぱ」に縁のある地です。

【 大新河岸の母子河童 】<だいしんがしのおやこがっぱ>
 

昔、荒野<こうや>(現在・中央町)に大新河岸と呼ぶ船着場があった。廻船問屋の蔵が棟をつらねいていて、その中にモリゴンという大きな問屋があった。
ある日、そこへ泊まった客人が、河岸で遊んでいた河童の子供をふざけて傘でたたいた。すると、その夜母河童がたずねてきて、「何も悪いこともしていなのに、なんでいじめたのか」と、とがめて利根川に戻っていった。
河岸の人々は、「河岸の船や働く人を守ってくれる河童に悪いことをした ―」と、あやまった。
その後、大新河岸では、けがをする人や難破船もなく、繁盛したという。

「大内かっぱハウス」パンフレットより掲載

母子河童像
▲母子河童像
「大内かっぱハウス」にほど近い、漁港に接する中央公園には、人と河童を通してともに共生できる水の環境づくりとふるさと銚子のまちおこしを祈念して「母子河童像」が平成7年9月に建立されました。
子河童が今にも母河童のもとを元気よく飛び出して、利根川へ飛び込もうとしているのが印象的です。

【 大内かっぱハウス 】
 
小川芋銭 「渇波と狢藻」
▲小川芋銭 「渇波と狢藻」

元銚子市長の大内恭平さんが、40余年かけて全国から集めた河童コレクション(4千点以上)を展示公開している「大内かっぱハウス」が銚子市中央町にあります。
大内さんが河童の収集を始めたのは、新婚旅行先の伊豆・石廊崎を訪れたときに、ウニと小さな貝殻でできた河童の置物を買ったのがきっかけで、風貌が河童に似ていたことや妻の綾子さんが地元銚子の民話「大新河岸の母子河童」が伝わる家の生まれであったこともあり、以来、大内さんは全国を回るたびに各地の河童を収集しています。

 
 
≪主な展示作品≫
小川 芋銭 渇波と狢藻 (日本画)他
中河 与一  利根川とネネコ (短冊)他
清水 崑 雪中相々傘 (墨彩)他
小島 功 川のわらべ歌 (版画)他
渡辺 學 虎を従える河童 (淡彩)他
牧野 圭一 銚子海童 (淡彩)他
岩崎 巴人 問答河童 (日本画)他
内田 安彦 河童の家族 (アクリル)
鬼海 正夫 河童群 (油彩画)
北井 博文 読書河童 (石彫)
虎竹 秀芳 時計を持つ河童 (木彫)
吉田龍四郎 宣誓河童 (セメント他)
紀国 東涯 壷中楽 (水墨画)他
花澤 徳衛 河童六十四図 (扁額)
木内 肇 かっぱ神輿 (墨彩水墨画)他
那須 宗伯 柳下河童 (水墨画)他
大内かっぱハウス
◇開館時間
  10:00〜16:00(毎週水曜日休館)
◇入館料
  大人200円、小中高校生100円
※団体(20人以上)は100円
◇交通
  JR総武本線銚子駅から徒歩8分
◇問合先
  銚子市中央町6-25

【 小川芋銭と河童<おがわうせんとかっぱ>
 
小川芋銭句碑

小川芋銭は特異な画風をもって知られ、河童を好んで画の題材にしていました。
芋銭は現在の茨城県牛久市に住まいを持っていましたが、芋銭の人柄に惚れた人が、銚子市の海鹿島町にある「潮光庵」という別荘を特別に貸してくれました。 芋銭は「潮光庵」を気に入り毎年銚子へ訪れ、その度に長く滞在しました。
大新河岸の河童が、河童好きの小川芋銭を銚子へ呼び寄せたのではないでしょうか。また、海鹿島町には「小川芋銭句碑」が建立されています。

 ▼関連情報
    2001年 9月号特集、『文学碑に残る、銚子詠みうた』 をご覧ください。

 


 ■取材協力

  大内かっぱハウス(書画、焼き物、研究書など他多数展示)


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