銚子ちぢみ
江戸の昔、銚子ちぢみは利根川の水運を利用して江戸から全国へと流通して行き、藍染の粋な縞柄と丈夫な肌触りで名品とうたわれていました。
一時途絶えていましたが、40年ぶりに常世田真次郎さん(故人)の手によって復活されました。

【 銚子ちぢみとは・・・ 】
 
銚子ちぢみ
▲銚子ちぢみ
銚子ちぢみは、江戸時代に漁師の妻や娘たちが出漁の安泰と豊漁を祈って織られたのが始まりです。ちぢみ織りの最盛期には、機(はた)を織ることを職業とする家々が百軒以上も存在し、「ハタが織れねば嫁にいけぬ。」とさえ言われていました。
銚子ちぢみは、 その生地の丈夫さと肌触りの良さから大変珍重され、江戸でも粋人・通人などに愛好されていました。しかし、普通の木綿布地を織るよりも手間が掛かったり、「木綿なのに高値だ」などと言われ、明治末頃から「質より量」と粗悪品が出回ったことから次第に衰退してしまいました。
戦後、三代目の祖父であり、ふとん屋を営んでいた常世田真次郎さん(故人)が九州旅行の時、旅館のおかみさんに「銚子ちぢみを送ってください。」と頼まれ、「九州にまで知られている銚子ちぢみをなんとか復活させたい。」と決意して、銚子市内にたった一人残っていた職人を探しだして技術を教えてもらい、苦心の末に銚子ちぢみを完成させました。
先々代によって復活された「銚子ちぢみ」は、二代目で名品となり、現織元(三代目)によって伝統の良さを生かしつつ、現代的な感覚も取り入れながら伝承しています。

【 銚子ちぢみの特徴 】
 
  銚子ちぢみの反物
▲銚子ちぢみの反物

銚子ちぢみの特徴は、木綿糸を使って普通糸の何倍ものヨリをかけた、左ヨリと右ヨリの二種類横糸を交互に通して織り込みます。織りあがった生地を湯につけて揉むと、ヨリが戻るときに互いに反発する弾力で生地に細かな凹凸(おうとつ)ができます。これを「シボ出し」といい、これによって何回洗っても縮まない丈夫な生地が出来上がります。普通の織物の5倍は手間が掛かりますが、この技法でなければ「本物の味」が出ません。
こうした技法で編み込まれた「ちぢみ」の生地は、丈夫で染色もしっかりしており、夏は涼しく冬は暖かく、やわらかな独特の肌触りが特徴で、多くの人に親しまれています。


【 銚子ちぢみ伝統工芸館 】

 

銚子ちぢみ伝統館
▲銚子ちぢみ伝統館

「銚子ちぢみ伝統工芸館」はJR総武本線と成田線の合流する松岸駅から徒歩5分ほどのところにあり、大きな看板と桃太郎旗が目印の建物です。
店内には反物、ゆかた、上衣、シャツから洋傘、ハンカチ、バッグ、くつ下、小物入れ、名刺入れなど様々な商品が揃っていて、銚子ちぢみの用途の幅広さが伺えます。
また、川口町にある「ウオッセ21」の施設内には、銚子港で水揚された新鮮な魚を販売しているお店に並んで、銚子ちぢみの専売店である「銚子ちぢみ・江戸の店」があり、銚子のお土産を買い求める観光客にも大変人気があります。
最近では外国人のお客様も多いため、英語で書かれたパンフレットも用意されています。

  ※ 関連ページ ・・・ ウオッセ21


【 藍染め体験 】

  「銚子ちぢみ伝統工芸館」では、銚子ちぢみを使ってハンカチの藍染め体験ができ、体験者オリジナルの藍染めハンカチが作れます。 工程はビデオによる説明で「ちぢみ」のことを理解した後、銚子ちぢみで織られた白いハンカチに割り箸や輪ゴムを使って手絞りをし、藍染(3〜4回繰り返し)、色止め、水洗いの作業を行います。染め上がったハンカチは、各自で持ち帰って乾燥して出来上がりです。
藍染めは、4〜5人の少人数ならば予約が無くても体験できますが、それ以上のグループならば予約が必要になります。なお、藍染めは落ちにくいので、汚れても良い服装でゴム手袋とエプロンをご用意下さい。
所要時間は1時間〜1時間半位ですので、藍染め体験をご希望の方はPM3:30までにお集まりください。


■ お問合せ先

  無形文化財 銚子ちぢみ(株)大善

  • 場所:〒288-0836 千葉県銚子市松岸町3-228
  • 連絡先:TEL:0479-22-2103
  • E-mail:choshitidimi@anet.ne.jp
  • URL:http://www.choshitidimi.co.jp/
  • 営業時間:AM9:00〜PM5:00
  • 休日:不定休 (工場見学、藍染め体験は祝日を除く月〜金曜日のみ)
  • 入園料:工場見学は300円、藍染め体験は1,500円(要予約)

藍染め体験
▲藍染め体験

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